C# で using ステートメントを使うと、ステートメント終了時にオブジェクトの Dispose() を保証できる。
アンマネージリソースを使う場合、try finally ブロックを作って解放処理が必ず実行されるようにするのが基本。
C# では using ステートメントを使って以下のように書くことができる。
using ステートメント
http://www.microsoft.com/japan/msdn/library/ja/csref/html/vc ...
MS の文書にもあるとおり、using ステートメントは IDisposable インターフェイス が実装されているオブジェクトでのみ利用できる。アンマネージリソースを扱うクラスを書いたときには、IDisposable インターフェイスを実装しておくと良い。せっかくシンタックスシュガーが用意されてるんだから、使わない手はない。
using ディレクティブ
http://www.microsoft.com/japan/msdn/library/ja/csref/html/vc ...
初めて using ステートメントを見たときは、なんでこんなところで名前空間を操作してるんだ? と疑問に思ったものだ。
アンマネージリソースの解放忘れを防止できる。アンマネージリソースを割り当てたとき、漏れなく解放しているかどうかソースをチェックするのは手間がかかる。using ステートメントなら割り当てるコードと一体化しているので漏れが無くなる。
オブジェクトのスコープがはっきりする。
これは人によってはそう思わないかもしれない。
VS.NET を使っていると using ステートメントを使うとインデントが付く。多重ループや深い条件分岐などでインデントが深いコードというのは非常に可読性が悪いとされる。私もインデントの深いコードには近寄りたくない。しかし、なぜか私は using によるインデントは気にならない。オブジェクトのライフタイムを端的に表すインデントだからだろうか?
複数のアンマネージリソースを割り当てるときなどは便利。
上記コードをテンプレートとして使ってはいるが、私はこのコードに疑問を持っている。それについてはまた後日。
- アンマネージリソースは明示的に解放しなければならない
マネージリソースであればガベージコレクタが解放してくれる。しかし、データベースコネクションやファイルハンドルなど、アンマネージなリソースは使い終わったら Close() や Dispose() などで明示的に解放する必要がある。解放を怠るとリソースが枯渇してしまうおそれがある。アンマネージリソースを使う場合、try finally ブロックを作って解放処理が必ず実行されるようにするのが基本。
SqlConnection con = new SqlConnection(DBConnectionString);
con.Open();
try {
// DB アクセスなどの処理
} finally {
con.Close();
}
C# では using ステートメントを使って以下のように書くことができる。
using (SqlConnection con = new SqlConnection(DBConnectionString)) {
con.Open();
// DB アクセスなどの処理
}
using ステートメント
http://www.microsoft.com/japan/msdn/library/ja/csref/html/vc ...
using ステートメントでインスタンスを作成して、using ステートメントの終了時に Dispose メソッドが呼び出されることを保証します。using ステートメントが終了するのは、using ステートメントの末尾に到達したときか、例外がスローされたなどの理由で、ステートメントの末尾に到達する前に制御がステートメント ブロックを離れたときです。
インスタンスを作成するオブジェクトには、System.IDisposable インターフェイスが実装されている必要があります。
MS の文書にもあるとおり、using ステートメントは IDisposable インターフェイス が実装されているオブジェクトでのみ利用できる。アンマネージリソースを扱うクラスを書いたときには、IDisposable インターフェイスを実装しておくと良い。せっかくシンタックスシュガーが用意されてるんだから、使わない手はない。
- using エイリアスや using ディレクティブとは別物
名前空間についての記述である using ディレクティブとは別物。using System.Data; // これとは別物
using ディレクティブ
http://www.microsoft.com/japan/msdn/library/ja/csref/html/vc ...
名前空間のエイリアスを作成する場合 (using エイリアス)。
名前空間で型の使用を許可する場合。これにより、その名前空間内では、型を修飾しないで使用できます (using ディレクティブ)。
初めて using ステートメントを見たときは、なんでこんなところで名前空間を操作してるんだ? と疑問に思ったものだ。
- using ステートメントを使うと何がうれしいのか
解放のための finally を書かなくて良い。アンマネージリソースの解放忘れを防止できる。アンマネージリソースを割り当てたとき、漏れなく解放しているかどうかソースをチェックするのは手間がかかる。using ステートメントなら割り当てるコードと一体化しているので漏れが無くなる。
オブジェクトのスコープがはっきりする。
これは人によってはそう思わないかもしれない。
VS.NET を使っていると using ステートメントを使うとインデントが付く。多重ループや深い条件分岐などでインデントが深いコードというのは非常に可読性が悪いとされる。私もインデントの深いコードには近寄りたくない。しかし、なぜか私は using によるインデントは気にならない。オブジェクトのライフタイムを端的に表すインデントだからだろうか?
- using をまとめて書く
using はまとめて書くことができる。後に書いた物ほど先に解放される。using ( ... )
using ( ... )
using ( ... ) {
}
複数のアンマネージリソースを割り当てるときなどは便利。
- using を使った DB トランザクションのテンプレート
私がデータベーストランザクションを実行するときのテンプレート。実際には SqlCommand クラスとか DataAdapter を使ったりするけど基本はこれ。using (SqlConnection con = new SqlConnection(DBConnectionString)) {
con.Open();
using (SqlTransaction tran = con.BeginTransaction(IsolationLevel.Serializable)) {
try {
// データベーストランザクションを実行
tran.Commit();
} catch {
tran.Rollback();
throw;
}
}
}
上記コードをテンプレートとして使ってはいるが、私はこのコードに疑問を持っている。それについてはまた後日。
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- 斎藤 宏明。エンジニアです。宇都宮市に住んでいます。
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