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Landscape - エンジニアのメモ 2005-03-31

USB 2.0 外付けハードディスクケースを購入


* USB 2.0 外付けハードディスクケースを購入

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手持ちのハードディスクを有効活用するために、USB 2.0 外付けハードディスクケースを購入した。

- 外付けハードディスクケースがほしい

CD からリッピングした音楽、それをリミックスして 2mix にしたデータ、キャプチャした動画、その他友達と交換したデータを収めるため、私は数台の IDE 内蔵ハードディスクを持っている。これらを効率よく運用したい。

5インチベイにマウントする IDE ディスクケース、いわるる「リムーバブルケース」を購入して使っていたことがある。5インチベイに受け側の部品を取り付け、そこに IDE 内蔵ハードディスクを専用のカートリッジに入れてドッキングさせるというものだ。一見便利そうだが、すぐに使わなくなった。

使わなくなった理由は、交換が非常に手間がかかることにある。カートリッジ式なので、PC のケースを開けて IDE ケーブルと電源ケーブルを繋ぎ変えることに比べれば確かに手間は少なくなっている。しかし、マシンをシャットダウンしてからでないとディスクを換装できないという制限があることは変わらない。基本的に PC は常時起動させておくものだし、ディスクをマウントするためだけにシャットダウンして電源を切るなんてのは考えられない。


NAS - Network Area Storage などを導入し、ネットワークドライブとして利用すればいちいちマシンをシャットダウンする必要はなくなるが、NAS のキットは安くても1万円以上する。また、ルータやスイッチングハブは私のメイン PC がある部屋にはない。NAS はスイッチングハブに直接接続するものなので、手元に置けないことになる。このため、NAS のディスクを交換するたびにスイッチングハブのある部屋に行って作業しなければならず、非常に煩わしい。

そもそも NAS は私の環境ではちょっと大げさすぎる。ストレージをネットワーク共有する理由の一つに、複数のクライアントから同時にストレージをアクセスするというものがある。しかし、私の環境ではクライアントは通常時1台。最大時で4台程度。しかも、同じストレージを同時にアクセスすることはあまりない。同時アクセスする場合には、ストレージをマウントしたマシンからネットワークに公開すれば十分だ。


今回の私の要件を満たすには、ホットスワップ、要するに手元で OS を立ち上げたままストレージを交換してマウントできればいいわけだ。となると、IEEE1394 か USB 2.0 で接続できるストレージが一番手軽でコストパフォーマンスも良い。というわけで USB 2.0 の外付けハードディスクケースを選んだ。ハードディスク「ケース」なので、ケースと USB2.0 のインターフェイスしか備えていない。コジマ電気を始めとする家電量販店などでよく「USB 2.0 外付けハードディスク 250GB」などを売っているが、そこからハードディスクドライブを除いたものと考えればよい。

{NV-HD380U 3.5HDDはい~るKIT USB エントリー}:amazon:B0002YJ492

USB 2.0 対応のハードディスクケースはたくさんの種類が出ている。amazon でもいくつか売られている。



- 購入したハードディスクケースのスペック

購入した外付けハードディスクケースは、ドスパラ宇都宮店で税込3480円。とても安い。

ドスパラ - NEXTWAVE ExtHDD case USB2.0 for 3.5inch Rev.1.5
http://www.dospara.co.jp/goods_pc_parts/goods_pc_parts_spec. ...
▼製品スペック・詳細
接続 USB2.0、1.1
対応ドライブ 3.5インチIDEハードディスク
対応OS Win98SE/ME/2000/XP(98SE,Meは付属ドライバ使用)
付属品 USB2.0ケーブル、ドライバCD、ACアダプタ、HDD取り付けネジ
特長 フロントLED部分が電源スイッチになりON/OFFが手軽に行えます。
冷却ファン内蔵で高回転のHDDも安心、ファンのスイッチが背面にあるので手動でファンのON/OFFができます。
注意 ※WesternDigital製HDDには対応しておりません
その他 137GB以上のビッグドライブに対応! ホットプラグOK 前面にHDD LEDを搭載したスタイリッシュケース

ファン付きなのがうれしい。ミドルタワーケースにマウントする場合と異なり、外付けのハードディスクケースに入れたドライブはほとんど密閉された状態になる。ファンがないと排熱がうまくいかず、ドライブの寿命を著しく縮める恐れがある。

あと、「WesternDigital製HDDには対応しておりません」が気になるが、私の持ってるドライブは Maxtor がほとんどなので問題ない。ドスパラのユーザーレビューでは WesternDigital 製ドライブでも動作したという報告が上がっていたし、気にしなくてもいいのかも。

このモデルは AC アダプタを使うタイプ。USB バスパワーで動いて欲しいと一瞬思ったが、そもそも 3.5 インチのハードディスクは USB が供給する電力だけでは電力不足で動かないだろう。

2004-09-25 の「iPod を USB 1.1で PC に接続」で書いたように、私のマシンは USB 1.1 までしか対応していない。USB 2.0 だと 480Mbps の速度が得られるが、USB 1.1 だとたったの 12Mbps になってしまう。さすがにそれだとはもったいないので、ついでにUSB 2.0 PCI 拡張カード ASONIC A-6212-4 も購入。VIA VT-6212 チップ搭載で、ポート数は4。980円と激安だった。これで iPod も USB 2.0 で繋げられるようになる。

- 搭載チップ CY7C68300A-56PVC

ドライブを付けるためにケースを開けると基板も見える。IDE / USB 2.0 変換チップに印刷されている型番をメモしておく。チップのサイズは非常に小さい。メーカーは Cypress というアメリカの会社。

CY7C68300A-56PVC
A 04 PHI 6424
CYP 630765

オフィシャルサイトのデータ。

Cypress Semiconductor Corporation
http://www.cypress-japan.co.jp/products/datasheet.php?partnu ...
Download CY7C68300A Final Datasheet
2003-08-18

EZ-USB AT2 USB 2.0 to ATA/ATAPI Bridge

Features

    * Complies with USB-IF specifications for USB 2.0, the USB Mass Storage Class, and the USB Mass Storage Class Bulk-Only Transport Specification
    * Operates at high (480-Mbps) or full (12-Mbps) speed
    * Complies with T13’s ATA/ATAPI-6 Draft Specification
    * Supports 48-bit addressing for large hard drives
    * Supports PIO modes 0, 3, 4, and UDMA modes 2, 4
    * Uses one external serial EEPROM containing the USB device serial number, vendor and product identification data, and device configuration data
    * ATA interface IRQ signal support
    * Support for a single ATA/ATAPI device configured either as master or slave
    * “ATA-Enable” input signal, which three-states all signals on the ATA interface in order to allow sharing of the bus with another controller (e.g., an IEEE-1394 to ATA bridge chip)
    * Support for board-level manufacturing test via USB interface
    * 3.3V operation for self-powered devices
    * 56-pin SSOP and 56-pin QFN packages.

- まずは接続テスト ・・・あれ? 認識しないよ?

まずは手持ちの 8GB のディスクを繋いでテストしてみる。いきなりバックアップデータを収めた 160GB のディスクを繋いでしまうと、万が一相性問題や初期不良などがあった場合に中のデータを消滅させられる恐れがあるからだ。ちなみに、この 8GB のディスクは 2004-11-23 の「Windows2000 が INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE エラー」のときに、急遽 Windows をインストールし、損傷したドライブに chkdsk をかけるために使ったもの。

ケースを開けて、電源コネクタと IDE コネクタを繋いで、ハードディスクケースの電源 ON。USB ケーブルを PC の USB 1.1 ポートに繋ぐ。USB 2.0 のカードは PC のケースを開けるのが面倒なのでまだ取り付けていない。Windows2000 SP4 なので特にドライバなどをインストールしなくても勝手に認識される。

認識が終わってデバイスマネージャを見ると、黄色い三角マークがある。・・・あれ? 認識してないよ? もしかして USB 1.1 で繋いでるのが良くないのかな? リブートしてもダメ。

仕方がないので USB 2.0 の PCI カードを取り付け、そこに繋いでみる。それでもダメ。うーん、8GB の古いドライブだからダメなのかな? 60GB のドライブに変えてみると、見事に認識。フォーマットも無事に完了。よかったー。一時はどうなることかと思った。

その後 8GB のディスクに戻してみると、無事認識。USB 1.1 のポートに繋いでも問題なく使える。うーん、もしかして IDE コネクタの接触不良かな。これって接続しにくい構造してるもんなあ。えーい、基板をケースに留めているネジを外して、コネクタを繋ぎやすくしちゃえ。

とりあえず手持ちのドライブをすべて繋いで読み書きしてみたところ、特に問題なく使えた。

- 快適なホットスワップ生活をエンジョイできちゃう

OS 立ち上げたままディスクをとっかえひっかえできるのって、やっぱり便利。ファンも静かだし、気にならない。良い買い物だったな。

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斎藤 宏明。エンジニアです。宇都宮市に住んでいます。
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ひらがなだと らんどすけーぷ です。