最近の大河はよかったり、悪かったりで、そうなると昔の大河が見たいと思い、この作品を改めて、見たいと思いました。
個人的に名シーンと思うものは、1、輝宗の死。2、お東の方が涙を飲んで、政宗を毒殺しようとする話。3、政宗が弟を殺害するシーン。4、秀吉との初対面のシーン。そして、政宗の死ですね。
政宗以上に北大路欣也さん演じる伊達輝宗がかっこいい。だから、できれば早々に隠居してほしくなかったし、殺害された時は涙涙。史実だから仕方ないとは思いますが。本当に殺害された時は涙涙だったなあ。しかし、彼を殺害した畠山義継が憎いかと言えば、これも考えてしまう。畠山義継の立場に立てば、あのような暴挙に出てもおかしくない気もするし、彼もまた被害者だった気がする。あの事件で誰を憎んだかと言えば、政宗自身だった気がする。いくら、天下を取るために、心を鬼にすることを決めたとはいえ、あれでは反感を買うよなあ。もう少し、政宗に包容の気持ちがあればなあ▪▪▪。
母、お東の方が涙を飲んで、毒殺しようとするシーンも涙。そして、弟を殺害するシーンも涙。しかし、最近の研究では、実際はお東の方は政宗を毒殺しようとはしておらず、親子の仲は終始よかったとか。または、毒殺未遂事件は、反政宗派をあぶり出すための、政宗とお東の方の芝居だったとも言われていますが、どうなんでしょう?ちなみに、この「独眼竜政宗」をリメイクするとしたら、やっぱり、この毒殺シーンは入れるのでしょうか?
政宗と秀吉の初対面のシーンも緊迫感がみなぎり、見所あり。秀吉といえば、大河では、なにかとバカ殿っぽく描かれるけど、勝新太郎さん演じる秀吉はかっこいい。燻銀の威圧感がみなぎっている。麻薬所持など、色々問題を起こした勝新太郎さんでしたが、やはり存在感はあったなあ。もうお会いできないのが、残念。
この作品を見ていて、「梵天丸役を演じた方は、今では立派な大人になっているはずだけど、今はどうしているのかな?」と思い、調べてみたら、なんと梵天丸役の藤間遼太さんは、藤間流という舞踏家の頭主になられているとか。ご立派になられましたね。藤次郎役の嶋英二さんは残念ながら、引退されているようですが。後藤久美子さんも若い。当時、中学生くらいか?今では、お母さんだとか。
放送当時は、梵天丸、藤次郎時代がけっこう長かった気もしましたが、改めて見返すと、渡辺謙さんの登場もけっこう早かったですね。桜田淳子さん、この時から、あの宗教団体に所属していたのかな?
やっぱり、この頃がいい。